無所属の2連ポスター、誰と組む?相手の探し方・頼み方・費用と注意点、見つからないときの代わりの方法
【無料配布】完全無所属で戦う 地方選挙ハンドブック(A4・全17ページ)
政党に所属する候補は、党の支部や支持団体、党員のネットワークを使って支援者を集められます。一方、完全無所属の候補は、こうした組織に頼らず、ゼロから支援の輪をつくる必要があります。その中心になるのが後援会です。
この記事では、政党の組織がない無所属の方が、最初の支援者をどう集め、後援会をどう広げていくかを整理します。後援会の設立手続き(規約・政治団体の届出・収支報告)は後援会の作り方の記事で解説しているので、ここでは「人を集める」ことに焦点を当てます。
※2026年10月時点の情報です。公職選挙法・政治資金規正法の運用は、必ず各選管に確認してください。
| 政党に所属する候補 | 完全無所属の候補 | |
|---|---|---|
| 支援者の入口 | 党員・支持団体・党の支部 | 自分の人間関係・地域活動・発信が中心(既存の支援団体がある場合も) |
| 人手 | 党や団体から応援が来ることがある | 自分で集めたボランティアが中心 |
| お金 | 党からの支援がある場合も | 後援会への会費・寄附と自己資金が中心(本人から後援会への寄附には時期の制限あり) |
| 特徴 | 党や支援団体の経験・ネットワークを活用できる場合がある | 党の方針に縛られず、自分の考えで発信しやすい |
無所属の後援会は、組織の代わりになる「人の輪」をつくる場です。最初は小さくても、続けることで選挙の土台になります。
後援会の顔となる後援会長は、地域で信頼のある人にお願いするのが理想です。町会・自治会の役員経験者、地元の商店主、PTAや地域団体で活動してきた人など、「あの人が応援しているなら」と思ってもらえる人を探しましょう。
後援会長をお願いする際は、地域での信頼だけでなく、後援会の目的を理解しているか、どのような役割を担えるか、本人に無理な負担がないかも確認しましょう。地域団体の役員経験があっても、その団体全体の支持を意味するわけではありません。
後援会を政治団体として届け出る際は、代表者・会計責任者・会計責任者の職務代行者を定めます。事務局などの役割は、最初は家族や親しい友人が兼ねてもかまいません。会計責任者だけは、帳簿をきちんとつけられる人を選びましょう。
後援会を政治団体として設立したら、設立から7日以内に選管へ届け出ます。届出が済むまでは、政治活動のための寄附を受けたり、支出したりすることはできません。活動費を扱う前に手続きを済ませておきましょう。
政党の名簿がない無所属の場合、最初の支援者は自分の人間関係から集めるのが基本です。
地域団体や職場での人間関係をきっかけに後援会の活動を紹介する場合は、本人の意思を尊重しましょう。町会・自治会、PTA、勤務先などの名簿を、本人への説明や必要な同意・確認なく後援会の勧誘に流用することは避けてください。また、団体全体が特定の候補予定者を支持しているかのような誤解を招かないよう注意しましょう。
入会をお願いするときは、「投票してほしい」ではなく「活動を応援してほしい」と伝えます。告示前に特定の選挙での投票をお願いすると事前運動にあたります。後援会への入会勧誘という形をとっていても、時期・方法・実際の目的から見て投票依頼と判断されれば、事前運動とされるおそれがあります。名簿の考え方は初めての選挙戦、名簿はどうやって集める?の記事もご覧ください。
組織のない無所属の後援会は、気軽に入れる工夫が大切です。
集めた名簿は、閲覧できる人を限定し、個人のスマホや私的なクラウドへの無断コピーを防ぐなど、適切に管理しましょう。
後援会への入会は本人の自由な意思によるものです。入会を断った人や、退会を希望する人の意思も尊重しましょう。職場や地域団体での立場を利用して、入会や寄附を事実上強制するようなことは避けてください。寄附を威迫的に勧誘することは政治資金規正法で禁止されています。
無所属で戦う準備を、1冊で確認
後援会・政治団体のつくり方からSNS・動画での発信まで、政党の組織がない方向けにまとめたハンドブック(A4・全17ページ)を無料で配布しています。
後援会は、入会してもらって終わりではありません。会員が集まる場をつくり、そこから次の支援者が生まれる流れをつくります。
後援会の集会では、湯茶とそれに伴い通常用いられる程度の茶菓の提供は認められています。ただし、食事の提供、飲食による接待、記念品や金銭の配布は寄附の禁止にあたるおそれがあります。後援団体の集会や行事での飲食(湯茶・通常程度の茶菓を除く)や金品の提供には、公職選挙法第199条の5による特別な制限期間があります。任期満了による通常の選挙では、原則として任期満了日の90日前から投票日までです。ただし、2027年統一地方選については、一部の選挙を除き、投票日の90日前を起点とする特例が法案で予定されています(2026年10月時点で審議中)。成立後の法律と各選管の案内を確認してください。集会の開き方は告示前のミニ集会・地域懇談会の開き方の記事で解説しています。
無所属の後援会は、会費と寄附が主な財源になります。
後援会への寄附と、政治家・候補者個人への寄附では、適用されるルールが異なります。
また、後援会の日常的な政治活動に関する収支と、選挙運動に関する収支は別の制度です。選挙運動に関する寄附や支出は、公職選挙法に基づき出納責任者が管理・報告するため、混同しないようにしましょう。
詳しくは寄附を受け取ったらまずやることの記事と寄附金控除の対象になる公職の記事をご覧ください。
後援会づくりを含め、完全無所属で地方選挙に臨む方が最初に知っておきたいことを、1冊のハンドブック(A4・全17ページ)にまとめました。後援会・政治団体の設立手続きから、活動費の考え方、選挙期間中のルール、SNS・動画の活用まで整理しています。
Q. 後援会の会員は何人くらい集めればいいですか?
A. 必要な人数に法律上の決まりはありません。会員数は活動の広がりを把握する一つの指標ですが、そのまま得票数にはなりません。入会した人が必ず投票したり、選挙運動に参加したりするわけではないため、会員数と得票目標は分けて考えましょう。目標票の立て方は当選ラインの記事で解説しています。
Q. 後援会の入会を家々を回ってお願いしてもいいですか?
A. 告示前の政治活動として後援会への入会をお願いすること自体は可能です。ただし、特定の選挙での投票獲得を目的とする戸別訪問は、公職選挙法第138条で禁止されています。告示前であっても、実態が選挙運動にあたる場合は事前運動としても問題になります。入会のお願いでも、訪問の目的や方法、時期には注意しましょう。
Q. 後援会を作るのに費用はかかりますか?
A. 政治団体の届出自体に手数料はかかりませんが、入会カードの印刷、会報、集会の会場費などがかかります。後援会の会計で処理しましょう。
※2026年10月時点の情報です。具体的な判断は各選管にご確認ください。
「当選・再選へGO」を運営するハレフルは、政治家・立候補予定者のSNS戦略、ショート動画の撮影・編集、Webサイト制作、ポスター制作を支援しています。統一地方選の直前は制作の依頼が集中するため、年内のご相談をおすすめしています。
【無料配布】完全無所属で戦う 地方選挙ハンドブック(A4・全17ページ)