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何票取れば当選できる?前回の選挙結果から当選ラインを逆算する方法|法定得票数・供託金没収点と目標票の決め方

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目次


はじめに

結論:当選に必要な票数は、事前に確定するものではありません。前回の最下位当選得票を出発点に、定数・投票率・候補者数の変化を考えて、自分の目標票を決めます。

立候補を考え始めた新人が、最初に気になるのが「何票取れば当選できるのか」です。目標の票数が分からないと、後援会の人数や、辻立ち・集会をどれだけやればいいのかも決められません。

実は、当選ラインのおおよその目安は、選管が公表している前回の選挙結果から自分で計算できます。この記事では、2027年の統一地方選(市議・区議・町村議・県議選など)を想定して、前回の結果から当選ラインを逆算し、目標票数を決める手順を解説します。

※2026年10月時点の情報です。この記事の数値例は計算方法を説明するための架空の例です。実際の選挙区の数値は、各選管が公表している選挙結果で確認してください。

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まず押さえたい3つの数字

数字意味目安の計算
最下位当選得票前回、最後に当選した人の票数。目標票を決めるための重要な参考値前回の選挙結果で確認
法定得票数これに届かないと、順位が定数内でも当選できない最低ライン(地方議員選挙)有効投票総数 ÷ 定数 × 1/4
供託金没収点これに届かないと供託金が没収される。ポスター・選挙カーなどの公費負担(選挙公営)も、この点に届くことが条件になっているのが一般的有効投票総数 ÷ 定数 × 1/10

整理すると、法定得票数=当選資格の最低基準、供託金没収点=供託金が没収される基準、最下位当選得票=過去の実績です。供託金没収点は、県議選・市議選・区議選に加え、2020年の法改正で供託金制度ができた町村議選(供託金15万円)にも原則として同じ計算式が使われます。公費負担の対象や条件は自治体の条例で異なるため、選管の案内で確認してください。

大事なのは、目標にすべきなのは「最下位当選得票」以上だという点です。法定得票数や没収点は「最低限の足切り」で、それを超えても当選できるとは限りません。

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手順1:前回の選挙結果を集める

選管のホームページには、過去の選挙結果(候補者ごとの得票数、投票率、有効投票数など)が掲載されています。前回(2023年の統一地方選など)と、できればその前の回も集めましょう。

  • 定数(何人当選するか)と立候補者数
  • 当日有権者数・投票者数・投票率
  • 有効投票総数(無効票を除いた票数)
  • 候補者ごとの得票数と順位(現職・新人、所属党派も)
  • 最下位当選者と次点(最初の落選者)の得票数

選管によっては、投票区ごと・開票区ごとの得票を公表している場合もあります。どの地域で票が出ているかが分かると、活動の重点地域を決めるのに役立ちます。

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手順2:当選ラインを計算する(架空の例)

次のような架空の市議選で計算してみます。

項目架空の例
定数30人
立候補者数38人
当日有権者数100,000人
投票率40%(投票者数 40,000人)
有効投票総数39,500票
最下位当選(30位)の得票1,050票
次点(31位)の得票980票
計算するもの計算式結果
定数1議席あたりの有効投票数39,500 ÷ 30約1,317票
法定得票数39,500 ÷ 30 × 1/4約329票
供託金没収点39,500 ÷ 30 × 1/10約132票
前回の最下位当選得票最下位当選得票1,050票

この例では、前回の最下位当選得票は1,050票です。次点との差が70票しかないので、「1,050票ちょうど」を目指すのは危険です。

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手順3:今回の変化を読んで目標票を決める

前回と同じ条件になるとは限りません。次のような変化があると、当選ラインは上下します。

変化当選ラインへの影響の目安
定数が減る上がりやすい
立候補者が増える票が分散し、下がることもあるが混戦になる
投票率が上がる有効投票が増え、上がりやすい
大量得票の現職が引退するその票の行き先しだいで大きく動く
同じ地域・同じ支持層の候補が増える自分の票が削られやすい

目標票は、前回の最下位当選得票に、余裕を上乗せして決めるのが一般的です。たとえば前回の最下位当選得票が1,050票なら、20〜30%上乗せした1,260〜1,365票を仮の目標にする方法があります。この倍率は法律上の基準でも、当選を保証する安全圏でもなく、活動量を計画するための仮の設定です。上乗せの幅は、選挙区の混戦度や過去の得票の推移を見て判断しましょう。

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手順4:目標票を「人」と「行動」に置き換える

目標が1,300票だとして、それを日々の活動に落とし込みます。

名簿に載っている人がそのまま票になるわけではありません。たとえば「名簿の人数 × 実際に投票に行く割合 × 最後まで支持してくれる割合」で試算すると、投票に行く割合を6割、支持が続く割合を7割と仮定した場合、1,300票には約3,100人分の名簿が必要になる計算です(割合はあくまで仮定の例です)。この試算は、名簿に重複がなく、全員が対象選挙区の有権者であることを前提にしたもので、実際の得票を予測できるものではありません。

  • 名簿の数:投票してくれそうな支持者の名簿が何人分必要か(名簿の全員が投票に行くわけではないので多めに)
  • 紹介の連鎖:支援者1人が家族や知人に何人声をかけてくれるか
  • 接点の数:辻立ち・集会・SNSで、告示までに何人と接点を持つか
  • 地域ごとの目標:投票区ごとの得票データがあれば、地域別に目標を割り振る

支持者名簿の作り方や管理方法はこちらの記事、地域での活動はミニ集会の開き方の記事も参考にしてください。

※名簿づくりや支持者への声かけは、告示前は「政治活動」の範囲で行います。特定の選挙で投票を依頼する事前運動(公職選挙法129条)にならないよう注意し、名簿の個人情報は適切に管理しましょう。

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計算するときの注意点

  • 選挙区が複数ある選挙(県議選・政令市議選など)は、自分の選挙区の数字で計算する
  • 無投票だった選挙区は前回の得票データがないため、その前の回や近い条件の選挙区を参考にする
  • 補欠選挙・同日選は投票率が大きく変わることがある
  • 定数の変更や選挙区の区割りの変更(特に県議選)があると、前回と単純に比べられない
  • 前回だけが特殊な選挙だった可能性もあるので、過去2回以上の最下位当選得票の推移を表にして比べる
  • 同姓同名などの候補者がいると、票の按分で得票数に小数点以下の端数がつくことがある。また、当選の境目で得票が同数になった場合は、法定得票数などの要件を満たした候補者の中から、くじで当選者を決める
  • 計算結果はあくまで目安。「この票数なら確実に当選」という数字はありません

よくある質問(FAQ)

Q. 法定得票数を超えれば当選できますか?
A. いいえ。法定得票数は当選に必要な最低ラインで、順位が定数内に入ることが前提です。定数内の順位でも法定得票数に届かなければ当選できません。

Q. 前回の最下位当選得票より多く取れば、必ず当選できますか?
A. いいえ。候補者数や得票の分布が変わるため、当選は保証されません。だからこそ余裕を持った目標を立てます。

Q. 前回の選挙結果はどこで見られますか?
A. 多くの選管がホームページで過去の選挙結果を公表しています。見つからない場合は選管に問い合わせましょう。

Q. 新人でも当選ラインに届きますか?
A. 前回の最下位当選得票と、自分が告示までに確保できそうな支持者の数を比べることで、目標までの距離を把握できます。足りない分をどう埋めるかが、準備の中心になります。

※2026年10月時点の情報です。数値例は架空のものです。実際の数値は各選管の公表資料でご確認ください。

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