「政治家 SNS運用代行」「議員 SNS 外注 費用」と検索してこのページにたどり着いた方は、議会活動や地域回りで手が回らず、SNSを誰かに任せたいと考えているはずです。
結論から言うと、SNS運用代行の費用は月額10万〜50万円が目安で、媒体の数、動画を作るかどうか、撮影に来てもらうかどうかで大きく変わります。そして政治家の場合は、費用以上に大事なことがあります。選挙運動期間中に業者へ報酬を払うと、内容によっては「買収」になるおそれがあるという点です。
この記事では、政治家がSNS運用代行に任せられること、費用の相場、公職選挙法で注意すべき契約のポイント、依頼先の選び方を解説します。
SNS運用代行は、Instagram、X、Facebook、YouTube、TikTokなどのアカウント運用を外部の専門業者に任せるサービスです。政治家の場合、主に次のような業務を依頼できます。
一方で、何を伝えるか、どの政策を訴えるかを決めるのは、あくまで政治家本人と陣営です。業者はそれを「伝わる形」にする役割です。この線引きは、後で説明する公職選挙法の問題にも直結します。
SNS運用代行の月額費用は、一般に10万〜50万円前後が目安です。
| 月額の目安 | 主な内容 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 10万円前後 | 1媒体、投稿は少なめ、簡単な画像制作が中心 | まずは1つのSNSを整えたい人 |
| 20万〜30万円台 | 複数媒体、投稿数を増やす、画像制作と月次レポートつき | 活動報告を定期的に発信したい現職議員 |
| 40万円以上 | 動画の撮影・編集、複数媒体、改善提案まで | 選挙に向けて露出を一気に増やしたい人 |
最も費用を左右するのは「動画を作るかどうか」と「撮影に来てもらうかどうか」です。静止画だけの運用と、ショート動画を毎月10本出す運用では、必要な作業量がまったく違います。
各社の公開料金をもとにした、業務ごとのおおよその目安です。
| 業務 | 費用の目安 |
|---|---|
| 戦略・アカウント設計(初期) | 10万〜30万円 |
| 投稿画像の制作 | 1枚 5,000〜20,000円 |
| ショート動画の編集 | 1本 10,000〜50,000円 |
| 撮影(カメラマン・ディレクターの同行) | 1日 30,000〜100,000円 |
| 投稿作業・コメント確認 | 月 5万〜15万円 |
| 分析レポート・改善提案 | 月 3万〜10万円 |
見積もりを比べるときは、月額の総額だけでなく「1本あたりの動画に何が含まれているか(撮影・字幕・修正回数)」を確認すると、比較しやすくなります。
ここが一般企業のSNS運用代行と決定的に違う点です。
公職選挙法では、選挙運動をした人に報酬を払うことは、原則として買収にあたります。例外は、事務員や車上運動員(いわゆるウグイス嬢)など、法律で決められた人に、決められた上限の範囲で払う場合だけです。
SNS運用代行の業者についても、総務省は次のような考え方を示しています。
一般論としては、業者が主体的・裁量的に選挙運動の企画立案を行う場合には、当該業者は選挙運動の主体であると解されることから、当該業者への報酬の支払いは買収となるおそれが高いと考えられます。
つまり、選挙運動期間中に「何を投稿するか、どう訴えるかを業者が考えて、業者の判断で発信する」形は危険です。反対に、候補者や陣営が決めた内容をもとに、撮影や編集などの作業を請け負う形であれば、直ちに買収とはならないと考えられています。
なお、告示日より前の日常の政治活動(議会報告や地域活動の発信など)について運用代行を頼み、報酬を払うことは問題ありません。ただし、告示前に投票を呼びかける投稿は、業者に頼む・頼まないに関係なく事前運動として禁止されています。
選挙運動のための有料インターネット広告は、候補者個人は出すことができません(政党等には例外があります)。運用代行とセットで広告運用を提案されることもありますが、選挙期間中の広告は原則出さない前提で計画し、広告は告示前の政治活動の範囲で使うようにしましょう。
2027年3月1日に施行される改正公職選挙法では、実写と誤認されるようなAI生成・加工の画像や動画に「AIで作成した」旨の表示が必要になります。運用代行の業者が制作にAIを使っているかどうかも、契約時に確認しておきましょう。
判断に迷う場合は、選挙管理委員会や、選挙に詳しい弁護士に事前に確認しておくと安心です。
一般企業向けのSNS運用代行会社は、フォロワーを増やす技術や広告運用には強い一方で、公職選挙法や政治活動の現場に慣れていないことがあります。次の点を確認すると、失敗を減らせます。
SNS運用の考え方そのものは「政治家のSNSフォロワーが増えない本当の理由」、動画の戦略は「有権者に届くSNSショート動画とは?」で解説しています。
「当選・再選へGO!」を運営するハレフルは、政治家・立候補予定者に特化してSNSとショート動画を支援しています。
公開作業をご本人側で行っていただくのは、選挙期間中も含めて、発信の主体がご本人であることをはっきりさせるためです。
Q. 選挙期間中も運用代行を続けてもらえますか?
A. 候補者・陣営が決めた内容をもとにした撮影や編集などの作業であれば、依頼することは可能と考えられます。ただし、業者が主体的に選挙運動の企画を行う形は買収のおそれがあります。告示前に、期間中の役割分担を決めておきましょう。
Q. 費用は公費負担の対象になりますか?
A. なりません。公費負担の対象は選挙ポスターや選挙カーなど法律で決められたもので、SNS運用や動画制作は含まれていません。
Q. アカウントの開設から任せられますか?
A. 開設の手順やプロフィールの設計は支援できます。ただし、ログイン情報はご本人・陣営で管理することをおすすめします。
Q. 月に何本くらい動画を出せば効果がありますか?
A. 選挙の半年前からは、週に1〜2本、月5〜10本を続けるのが一つの目安です。本数よりも、途切れずに続けることのほうが大切です。
「何から任せればいいかわからない」という段階でもご相談ください。今のアカウントの状況をうかがい、必要な範囲と費用感をご提案します。