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市議・区議・町村議選の自己負担はいくら?公費負担を差し引いた「手出し」を3パターンで試算【2027統一地方選】

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目次


はじめに

「市議選に出たら、結局いくら自分で払うことになるのか」。立候補を考えた方が最初に気になるのが、この自己負担(手出し)の金額です。

選挙にかかるお金の考え方や供託金、公費負担制度のしくみは別の記事で解説しています。この記事では、市議・区議・町村議選に絞って、公費でまかなえる分を差し引いた「実際の手出し」を、3つのパターンで試算します。

まず押さえたい「公費で出るお金」

選挙運動用自動車・ポスター・ビラの作成費などは、自治体が条例で定めていれば上限額の範囲で公費負担(選挙公営)になります。町村議選も2020年12月から対象に加わりました。ただし、供託金没収点(有効投票総数÷定数×10分の1)以上の得票が条件です。

項目公費負担の上限(一般市議・区議の例)メモ
選挙運動用自動車ハイヤー方式で1日64,500円まで(7日間で最大451,500円)個別契約なら借入16,100円・燃料7,700円・運転手12,500円/日
選挙ポスター掲示場数に応じた単価×枚数(例:世田谷区は総額上限約62万円)2025年に単価の上限が引き上げ
選挙運動用ビラ1枚8円38銭×4,000枚=33,520円まで町村議は1,600枚、政令市議は8,000枚
選挙はがき郵送料は無料(市議2,000枚・町村議800枚)はがきの宛名書き・印刷は自己負担になりやすい

※金額はさいたま市・世田谷区・福岡県などの公表資料による例です。上限額や対象は自治体の条例で異なります。

公費では出ないお金

  • 供託金:市議・区議30万円、町村議15万円、政令市議50万円(没収点以上なら返還)
  • 選挙事務所:家賃、看板、机・電話・コピー機などのレンタル
  • 人件費:車上運動員(1日15,000円まで)、事務員・労務者(1日10,000円まで)の報酬
  • 選挙用品:たすき、のぼり、腕章、名刺など
  • 政治活動期の費用:告示前の活動報告・個人ポスター・ホームページ・SNS・動画など

見落としがちなのが最後の「政治活動期の費用」です。選挙運動期間は7日間(町村は5日間)しかないため、実際には告示前の半年〜1年にかけるお金のほうが大きくなることもあります。

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自己負担の試算:3つのパターン

一般市議選(選挙運動期間7日間)を例に、公費負担を差し引いた手出しの目安を試算しました。あくまで目安で、地域や陣営の規模によって大きく変わります。

項目最小限標準しっかり
供託金(得票すれば返還)30万円30万円30万円
事務所(家賃・設備・看板)0円(自宅)20〜40万円50〜100万円
人件費(運動員・事務員)0円(ボランティア中心)15〜30万円40〜70万円
選挙用品・はがき準備など5万円10〜20万円20〜30万円
告示前の政治活動(活動報告・ポスター・Web・動画)10〜20万円50〜100万円150万円〜
手出しの合計(供託金を除く)約15〜25万円約95〜190万円約260万円〜

実際の例として、2023年の豊中市議選では、選挙運動費用収支報告の支出総額が100万〜300万円程度の候補者が多く見られました(数万円に抑えた候補者もいます)(公費負担分の扱いは自治体の公表資料で確認が必要です)。

自分の選挙区だと、いくらかかる?

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選挙のお金、どこから集める?

  • 自己資金:多くの新人はまず自己資金でまかないます
  • 後援会・政治団体への寄附:個人から同じ政治家(政治団体)へは年150万円まで。企業・団体は政治家個人や後援会には寄附できません
  • 選挙運動に関する寄附:候補者個人への金銭の寄附は原則禁止ですが、選挙運動に関するものは例外として受け取れます。出納責任者が記録・報告します
  • 政党からの支援:公認を受けた場合、公認料や活動費の支援がある場合があります(公認料とは?)

手出しを抑える4つのポイント

  1. 公費負担を取りこぼさない:契約書の様式や提出期限は選管の手引で必ず確認します
  2. 告示前の発信をSNS・動画中心にする:紙の印刷・配布より、継続的に届けられる手段に予算を寄せます
  3. ボランティアの体制を早めに作る:人件費を抑えるには、後援会づくりが一番の近道です
  4. 収支を記録しておく:選挙運動費用収支報告書の作成も見据えて、領収書を残します
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よくある質問(FAQ)

Q. 公費負担は自動的に受けられますか?
A. いいえ。業者と契約し、選管に届出をして、得票が没収点以上であることが条件です。手続きは選管の説明会で確認しましょう。

Q. 選挙運動費用に上限はありますか?
A. あります。市議選の法定上限は「有権者数÷定数×501円+220万円」で計算されます(上限あり)。選挙運動期間の支出が対象です。

Q. 告示前のポスターやホームページも選挙費用ですか?
A. 告示前の政治活動の費用は、選挙運動費用とは別に、政治団体(後援会など)の支出として扱うのが一般的です。

※2026年10月時点の情報です。公費負担の対象と上限額は自治体の条例で異なります。必ず各選挙管理委員会の手引でご確認ください。

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