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YouTube活用術!政治家の議会・委員会動画編集ノウハウを紹介

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はじめに

いまや政治家の情報発信の場は、テレビや新聞といった従来のメディアに限られません。多くの有権者が日常的にスマートフォンで動画を視聴しており、なかでもYouTubeは、もっとも身近で影響力のあるメディアとして存在感を増しています。

議会や委員会での活動を動画で配信すれば、政治の現場をよりリアルに伝えられるだけでなく、普段議会中継を視聴しない層にも確実にリーチできます。とはいえ、「動画編集は難しそう」と感じる方も少なくないでしょう。

そこで本ブログでは、政治家が議会・委員会の活動をより効果的に伝えるためのYouTube活用術をはじめ、初心者にもおすすめの動画編集ソフトや配信時の注意点までをわかりやすく解説していきます。

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政治家がYouTubeを活用すべき理由とは

情報の受け手が、自身の興味・関心に応じてコンテンツを能動的に取捨選択する時代へと移行した今、政治家の発信スタイルも大きな転換を求められています。こうした背景のもと、政治と相性のよい発信プラットフォームとして注目を集めているのがYouTubeです。

ではなぜ、数ある動画配信サービスのなかでもYouTubeを活用すべきなのか、以下で詳しく見ていきましょう。

YouTubeは幅広い世代に届く発信手段

「若者のメディア」という印象が強いYouTubeですが、実際には世代を問わず広く利用されているプラットフォームです。

NTTドコモ モバイル社会研究所の調査によれば、YouTubeの認知率は実に96.8%にのぼり、利用率も10〜30代では約8割、40〜50代では約7割、70代でも約半数に達しています。

 

YouTubeは全世代で認知されている
参照:NTTドコモ モバイル社会研究所

 

このように、YouTubeはテレビや新聞では届きにくかった層とも接点を持てることから、政治家にとっても情報発信の幅を大きく広げる媒体として注目されているのです。

YouTube配信で視聴者数が急増した議会中継の実例

これまで議会中継といえば、ケーブルテレビや自治体の専用ウェブサイトを通じて配信されており、視聴者はごく一部に限られていました。しかし、発信チャネルの見直しによって、視聴者数が大幅に伸びた自治体も存在します。

たとえば新潟県新発田市では、CATVを通じて行っていた議会中継をYouTube配信へと切り替えた結果、視聴者数が約10倍に増加したと報告されています。これは、視聴に特別な機器や契約を必要とせず、スマートフォンやPCで手軽にアクセスできる環境が整ったことが大きな要因といえるでしょう。

このように、配信方法の工夫ひとつで、有権者との接点を飛躍的に拡大できる可能性があるのです。

政治家がYouTubeで議会・委員会動画を配信するメリット

ここからは、YouTubeで議会・委員会動画を配信するメリットについて、4つの観点から解説していきます

 議会での活動を有権者に伝えられる

政治家がどれだけ真剣に議会で質問し、政策提案を行っていても、その内容が有権者に伝わらなければ、評価にも信頼にもつながりません。実際、多くの有権者は議会の内容に触れる機会が限られており、「何をしているのか見えない」と感じているケースも少なくありません。

こうした情報ギャップを埋める手段として効果的なのが、議会や委員会での発言を切り出してYouTubeに投稿するという方法です。映像であれば、発言のニュアンスや態度も伝わりやすく、文字だけでは伝えきれない情報が補えます。日々の取り組みを自ら発信することで、説明責任を果たしている政治家として信頼感を高めることができます。

動画を通じて知名度の向上

政治家として活動を続けるうえで、政策や理念を広く伝えるには、一定の知名度が欠かせません。しかし、新聞やテレビなどでは、全国的な注目を集める話題や一部の著名な議員しか取り上げられないのが現実です。

その点、YouTubeを活用すれば、所属政党や選挙区の規模にかかわらず、自らの考えや活動を広く発信することが可能です。たとえ無名であっても、伝え方次第では多くの視聴者の目に留まり、これまで接点のなかった層にもメッセージが届く可能性があります。

継続的な発信を通じて、「この人の取り組みに共感できる」「もっと応援したい」と感じる有権者が増えていけば、地域に根ざした信頼の輪が着実に広がっていくでしょう。

コメントを通じて有権者の声や関心を把握できる

政治活動の要は、いかに有権者の声を的確に受け止め、それを政策に反映していくかにあります。従来、意見収集の手段は後援会活動や街頭演説、意見ハガキなどに限られていましたが、YouTubeのコメント欄を活用すれば、視聴者の反応がダイレクトに届くため、有権者の関心がどこに向いているのか、何に共感し、何に疑問を感じているのかが具体的に見えてきます。

もちろん、すべてのコメントが建設的なものとは限りませんが、なかには地域特有の課題や行政への具体的な要望など、政策立案のヒントとなる情報が含まれていることも少なくありません。日常的にこうした声に目を向け、発信内容にフィードバックを反映させていくことは、有権者との信頼関係を築くうえでも欠かせない姿勢といえるでしょう。

自身の強みや専門性をアピールできる

YouTubeは、自身の強みや専門性をアピールする場としても活用できます。活動分野は人によってさまざまですが、たとえば教育、福祉、防災、デジタル行政など、特定のテーマに継続して関わっているのであれば、その関連発言や質疑を編集してシリーズ化することで、「○○分野に強い政治家」としてのブランディングが図れます。

日々の活動を体系的に可視化し、専門性を軸にした発信を積み重ねることで、信頼と共感の獲得へとつながっていくでしょう。

 

YouTubeは自身の強みや専門性をアピールする場としても活用可能

YouTube動画の基本的な編集方法

「編集」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、実際にはいくつかの作業を順番にこなしていくだけで、見やすく伝わりやすい動画に仕上げることができます。ここでは、YouTube動画編集の大まかな流れを以下7つのステップに分けてご紹介します。

 

YouTube動画の基本的な編集手順は7ステップでまとめられます

 

  1. 動画素材を読み込む
  2. 必要な部分だけを切り出す
  3. エフェクトをつける
  4. テロップをつける
  5. BGMや効果音をつける
  6. YouTubeに適した形式で動画を書き出す
  7. サムネイルを作る

1.動画素材を読み込む 

編集作業の最初のステップは、動画を編集ソフトに取り込むことです。パソコンで作業する場合は、ビデオカメラやスマートフォンで撮影したデータを一度パソコンに転送し、使用する編集ソフトに読み込ませましょう。スマートフォン上で編集する場合は、撮影した動画をそのままアプリに取り込む形になります。

取り込んだ動画ファイルには、日付や内容がひと目でわかるような名称をつけて保存しておくと、後の作業が格段にスムーズになります

2.必要な部分だけを切り出す 

素材の読み込みが完了したら、次は視聴者に伝えたい場面だけを切り出していきます。議会や委員会の映像は長時間に及ぶことが多いため、そのまま公開しても視聴者に最後まで見てもらうのは難しいものです。

そのため、主張のポイントや印象的なやりとりなど、伝えたい内容が最もよく伝わる部分を選び、余分な間や話が脱線している部分は大胆にカットしましょう。

3.エフェクトをつける

エフェクトとは、映像に動きや変化を加えるための機能です。たとえば、重要な発言の前に画面をズームインしたり、話が変わるタイミングで画面を切り替えるトランジションを挿入したりすることで、動画にメリハリが生まれます。

ただし、過剰なエフェクトはかえって見づらくなるため、シンプルで分かりやすいものを選ぶようにしましょう。

4.テロップをつける

テロップは、視聴者が映像の内容を文字で追えるようにするものです。特に、聞き取りにくい場面や、専門用語が出てくる部分には、必ずテロップを入れるようにしましょう。

重要なポイントを太字にしたり、色を変えたりすることで、さらに情報が伝わりやすくなります。

5.BGMや効果音をつける

動画の印象を左右する要素のひとつが、BGMや効果音です。無音の映像は、どうしても単調になりがちで、視聴者が途中で離脱する原因にもなります。逆に、適切に音を取り入れることで、動画全体にリズムや雰囲気が生まれ、視聴者の集中力を維持しやすくなります。

とはいえ、テンポや音量、曲調が動画の内容と合っていないと、違和感を与えてしまう可能性があるので注意が必要です。真面目な議論の妨げになってしまわないよう、「視聴者としてこの音を聞いたとき、どう感じるか」を常に意識しながら選曲しましょう。

6.YouTubeに適した形式で動画を書き出す

編集を終えたら、最終確認を行い、問題がなければ動画の「書き出し」を行います。書き出しとは、編集ソフト上で構成された映像や音声を、1本の動画ファイルとして保存する作業のことです。

この工程を経て、ようやくYouTubeにアップロードできる状態となります。

7.サムネイルを作る

編集した動画を多くの人に見てもらうには、サムネイルの工夫が欠かせません。というのも、視聴者が動画を選ぶ際に最初に目にするのがこのサムネイルであり、その印象で再生されるかどうかがほぼ決まってしまうからです。

効果的なサムネイルを作成するにあたって、とくに意識しておきたいポイントは以下の5つです。

  • 人の顔を載せる
  • 数字を入れる
  • パワーワードを使う
  • 情報量は最低限に
  • タイトルとは異なる内容を入れる

これらすべてを盛り込む必要はありませんが、視聴者目線で「気になる」「見てみたい」と思えるように構成し、クリックされやすい動画を目指しましょう。

YouTube動画を投稿する方法

編集と書き出しが完了したら、いよいよYouTubeへの投稿作業に進みます。投稿作業は簡単で、基本的には以下の3ステップで完了します。

  1. アップロードする動画ファイルを選ぶ
  2. タイトルや説明文を入力する
  3. 公開設定や投稿内容を最終確認する

それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。

1.アップロードする動画ファイルを選ぶ

はじめに、自身のYouTubeアカウントにログインし、「YouTube Studio」へアクセスします。YouTube Studioは、動画の投稿・管理・分析を行うための管理ツールです。

画面右上にある「作成」ボタンをクリックすると、動画のアップロード画面が表示されます。そこに投稿したい動画ファイルをドラッグ&ドロップするか、「ファイルを選択」をクリックして該当ファイルを指定することで、アップロードが開始されます。

ファイルの容量によっては処理に数分かかることもあるため、安定したネット環境で行うのがおすすめです。

2.タイトルや説明文を入力する

動画ファイルをアップロードすると、「詳細」画面に切り替わります。ここでは、タイトル・説明文・サムネイルなどを設定できます。

タイトルには、動画の内容がひと目で伝わるような短く端的な表現を入れましょう。固有名詞や数字、注目を引くフレーズを活用すると検索性も高まります。一方、説明文には、動画の概要や補足情報を記載するとともに、関連するSNSのリンクや公式サイトのURLなども記載しておくと、発信の幅が広がります。

必要に応じて、ハッシュタグ(例:#議会中継 #地域課題)を使えば、関連動画として表示されやすくなります。

3.公開設定や投稿内容を最終確認する

タイトルや説明文などの入力が終わったら、「次へ」をクリックし、投稿前の確認画面へと進みます。まず「動画の要素」では、再生終了時に表示される関連動画やチャンネル登録の案内などを追加することができます。視聴者に次の行動を促したい場合は、ここで適切に設定しておきましょう。

次に表示される「チェック」画面では、著作権に関する自動検出が行われます。問題があると警告が表示されるため、必要に応じて差し替えや修正を行ってください。

最後に表示されるのが「公開設定」の画面です。「非公開」「限定公開」「公開」の3つから選択でき、一般に公開したい場合は「公開」を選びます。日時を指定して配信したい場合は「スケジュール」を使って投稿予約も可能です。すべての設定を確認し、「公開」ボタンをクリックすれば投稿は完了です。

議会・委員会動画を効果的に伝えるポイント

せっかく動画を公開するなら、多くの人に見てもらい、伝えたい内容がきちんと届くように工夫したいものです。ここからは、議会・委員会動画をより効果的に伝えるための具体的なポイントを3つご紹介します。

ターゲットとなる視聴者を明確に

議会や委員会の動画をより効果的に届けるためには、まず「誰に向けて発信するのか」を明確にしておく必要があります。地元の有権者に活動を知ってもらいたいのか、支援者に議会での取り組みを報告したいのか、あるいは政策に関心のある若年層にアプローチしたいのかによって、構成や語り口、編集の方向性は大きく変わってきます。

たとえば、子育て世代を意識するのであれば、保育や教育に関する発言シーンをピックアップするのが効果的です。また、視聴者の関心に合った内容を届けるためには、YouTubeの検索結果や関連動画、コメント欄を確認し、どのようなテーマが求められているのかを把握しておくことも重要です。

タイトルとサムネイルを工夫する

YouTubeで動画がクリックされるかどうかは、内容そのもの以上に、タイトルとサムネイルで決まると言っても過言ではありません。議会・委員会の動画も例外ではなく、「誰に関する、何についての動画か」が一目で伝わる工夫が必要です。

タイトルは、たとえば「【△△党・○○】××委員会に一喝!~~~の行方とは」や「◯◯市長 vs 議員◯◯、議会で真っ向対立!~~~~に異議あり?」といった具合に、疑問形や対立構造を含めることで、視聴者の興味を引きやすくなります。固有名詞や数字を盛り込むのも効果的です。

なお、サムネイルについては前項でも触れましたが、タイトルと情報が重複しないよう役割を分けましょう。たとえば、タイトルで論点を示し、サムネイルには「波紋広がる発言」「一触即発!?」など、印象的な言葉を大きく配置することで、限られたスペースを最大限に生かしたアピールが可能です。

字幕やテロップで情報を補い、正確に伝える

動画の内容を正確に伝えるうえで、字幕やテロップの活用も欠かせません。音声が聞き取りづらい場面や、無音で視聴されることも想定し、字幕は必ず付けておきましょう。

その際、色やフォント、アニメーションなどの視覚的な工夫を加えることで、情報の理解度を高めると同時に、視聴者の注意を引きつける効果も期待できます。

ただし、色が多すぎたりフォントが読みづらかったりすると逆効果になりかねません。文字の色や大きさ、位置は、画面の邪魔にならない範囲で見やすく調整し、全体のバランスを意識して配置しましょう。

初心者でもおすすめの動画編集ソフト3選

本ブログでは、選挙活動で集めた名刺や支援者名簿を、次につながる「資産」に変えるためのHubSpot活用法について解説してきました。

1. Adobe Premiere Elements

Adobe Premiere Elementsは、世界的に有名なAdobe社が提供する初心者〜中級者向けの動画編集ソフトです。直感的な操作が可能で、ガイド付き編集機能を使えば、ステップ・バイ・ステップでプロのような動画を作ることができます。

基本的なカット編集から、BGMやテロップの追加、手ブレ補正など、必要な機能は一通り揃っており、WindowsとMacの両方に対応しています。将来的に本格的な編集にも挑戦したいと考えている方におすすめです。

2.  ilmora

Filmoraは、動画編集に慣れていない方でも扱いやすいように設計された、シンプルかつ多機能な編集ソフトです。素材となる動画や画像、音声ファイルをタイムラインにドラッグ&ドロップするだけで編集が始められるため、初めての操作でも迷うことが少ないのが特徴です。

視覚的なエフェクトや文字装飾が豊富に用意されており、たとえば議会の発言シーンに吹き出しを入れたり、重要な場面に画面のズームや揺れの効果をつけたりといった演出も簡単に行えます。

なお、無料版でも主要な機能はほぼ利用できますが、出力される動画には大きめの透かし(ウォーターマーク)が入るため、議会や委員会などの正式な動画として使用する場合は有料版の購入を検討した方がよいでしょう。

3. iMovie

iMovieは、Appleが提供する無料の動画編集ソフトで、Mac・iPhone・iPadに標準搭載されています。Apple製品に最適化された設計により、操作性と安定性が高く、直感的なインターフェースで編集初心者にも扱いやすいのが特徴です。

iPhoneで撮影した動画をそのままアプリに読み込み、移動中や隙間時間に編集を進めることも可能ですし、途中でMacにデータを引き継いで細かい編集を加えるといった柔軟な使い方もできます。トリミング、タイトル挿入、BGM追加といった基本機能はもちろん、4K対応や複数トラック編集、映像に合わせて自動で音楽を調整する機能なども備わっています。

Apple製品に慣れている方やコストをかけずに始めたい方には、最初の編集ソフトとして非常におすすめです。

議会・委員会動画を配信する際に気をつけたい注意点

議会・委員会の動画をYouTubeで配信する際には、著作権や自治体のルールなど、いくつか確認しておくべき重要なポイントがあります。ここでは特に注意したい4つの観点について解説します。

 

著作権に注意しましょう

 

二次利用の可否やルールは自治体によってさまざま

議会中継の映像は、各自治体によって二次利用の可否やルールが異なります。たとえば、動画の全部または一部の利用が許可されていたり、特定の目的でのみ利用が認められていたり、逆に一切の二次利用が禁止されていたりします。

そのため、動画を編集・公開する前には、必ず所属する自治体のウェブサイトや議会事務局に確認し、定められたルールを遵守することが不可欠です。これらのルールは、著作権や肖像権といった法的側面に関わるため、軽視してはいけません。

議会中継映像の著作権者は自治体

議会や委員会の様子を録画した「議会中継映像」は、誰でも自由に使えるわけではありません。映像の構成やカメラワーク、編集などに一定の創作性が認められる場合には、映像自体に著作権が発生します。

では、この著作権は誰のものなのでしょうか。一般的に、議会中継の映像は議会事務局の職員によって制作されており、その著作権は「制作した職員が所属する自治体(市や町など)」に帰属することになります。一部の自治体では、著作権の帰属主体を「議会」と記載しているケースがありますが、議会には法律上の権利能力がないため、正確には「自治体(市など)」が著作権を持つと考えるのが妥当です。

したがって、議会中継の映像を自らのYouTubeチャンネルで公開したい場合は、あらかじめ著作権者である自治体に確認し、許可を得る必要があります。

質疑応答の発言にも著作権が認められる場合がある

議会中継映像そのものだけでなく、議会や委員会で行われる質疑応答や答弁の内容についても、場合によっては著作権の対象となることがあります。たとえば独自の視点や言い回しが含まれる発言は「創作性がある」と判断され、著作権が発生します。

こうした発言の著作権は、原則としてその発言を行った本人に帰属します。一方、自治体職員による答弁などについては、業務として行われているため「職務著作」とみなされ、著作権は職員個人ではなく自治体に帰属すると考えられます。

ただし、この点にはさまざまな見解があり、議員と自治体の「共同著作」とみなす見解も存在します。いずれにせよ、発言の一部を抜粋・編集して公開する際は、その内容が著作物に該当する可能性を踏まえ、慎重に取り扱うようにしましょう。

ミスリードや誤解を生む表現に注意

議会中継を編集してハイライト動画として配信する際には、視聴者に誤った印象を与えないよう注意が必要です。たとえば、前後の文脈を無視して都合のいい部分だけを切り取ったり、誇張した表現を使ったりすると、本来の発言の趣旨が正しく伝わらなくなるおそれがあります。

このような編集は、視聴者の誤解を招くだけでなく、議会そのものの信頼性や配信者自身の信用を損ねる原因にもなりかねません。とくに政策や予算に関する議論などは、わずかな切り取り方で意味が大きく変わることもあります。正確性と公平性を意識し、あくまで事実に基づいた伝え方を心がけましょう。

外注を活用するのも一つの手段

ここまで読んで、「自分で編集するのはやっぱりハードルが高い…」「忙しくてそこまで手が回らない」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。そうした場合は、外部の専門業者に動画編集を依頼するのも一つの方法です。

プロに任せることで、クオリティの高い動画を安定して配信できるだけでなく、視聴者の目に留まりやすい構成や演出についてのアドバイスも受けられます。また、「発言の切り抜きとテロップだけ」「サムネイルだけ」といった部分的な発注に対応している業者もあるので、予算に応じて柔軟に相談できます。

「当選・再選GO!」では、議会・委員会動画をYouTubeで発信したい政治家の方向けに、動画の切り抜き編集、テロップ挿入、サムネイル作成までを一括でサポートしています。1本単位の小規模なご依頼から相談可能ですので、「やってみたいけれど不安がある」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ:YouTube動画を味方につけて有権者との距離を縮めよう

 

動画配信にchallengeしよう!

 

本ブログでは、政治家がYouTubeを活用して議会・委員会での活動を発信する際に役立つ編集ノウハウや注意点をご紹介してきました。

YouTubeは、従来のメディアとは異なり、自らの言葉で政策や思いを直接届けられる貴重なツールです。動画を通じて議会活動の内容をわかりやすく伝えることで、政治に関心を持っていなかった層にもアプローチできるようになるほか、視聴者のコメントをきっかけに新たな気づきを得たり、応援の声を受け取ったりと、双方向の関係づくりにもつながります。

動画編集に慣れていない方でも、ブログ内でご紹介した基本的なステップを押さえれば無理なく始められます。ぜひ、この機会に動画配信に挑戦し、政治活動の幅を広げてみてください。

 

 

 

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