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「握手×SNS」が勝敗を分ける!現代選挙の勝ちパターン。地上戦とネットのハイブリッド戦略とは?

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はじめに:なぜ、これまでの選挙手法だけでは勝てないのか

・選挙はドブ板、靴底を減らしてナンボだ。
・今はネットの時代。SNSでバズれば当選できる。

これから選挙に挑もうとする新人候補者の方々の中には、このような両極端な意見に翻弄され、どの戦略を取るべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。結論から申し上げます。現代の選挙において、どちらか一方だけで勝つことは不可能です。

●昭和・平成の時代から続く有権者一人ひとりと膝を突き合わせる「地上戦」。
●スマホ普及率が9割を超えた現代における、情報の拡散と認知拡大を担う「ネット選挙(空中戦)」。

この2つは対立するものではありません。むしろ、この2つを「どう掛け合わせるか(ハイブリッドさせるか)」こそが、無党派層や現役世代の票を掘り起こす唯一の解なのです。

今回は、数多くの選挙広報に携わってきた株式会社ハレフルの視点から、新人候補者が絶対に知っておくべき「地上戦とネット選挙のハイブリッド戦略」の具体的手法を徹底解説します。

目次


 1. 現代有権者の「投票行動プロセス」を知る

戦略を立てる前に、有権者がどのように候補者を知り、投票に至るのか、その行動の変化を理解する必要があります。かつては「駅で握手をしたから」「ポスターで顔を見たから」という理由だけで投票行動に移る有権者が多数いました。しかし、今は違います。現代の有権者、特に現役世代の行動フローは以下のようになっています。

1、認知(リアル): 駅頭やポスター、選挙カーで名前や顔を知る。
2、検索(ネット): 「〇〇市議選 (候補者名)」や「(候補者名) 評判」でスマホ検索する。
3、比較・検討(ネット): 公式HPで政策を見たり、SNSで人柄や過去の発言を確認したりする。
4、投票(リアル): 信頼できると判断して、投票所に足を運ぶ。

ここで重要なのは、「リアルで興味を持っても、ネット上に情報がなければ、その興味は一瞬で消える」ということです。逆に、ネット上でどれだけ立派な政策を語っていても、リアルの場(地上戦)での熱量や実在感が伝わらなければ、「画面の中だけの人」で終わってしまいます。

つまり、「地上戦で入り口を作り、ネットでファンにして、投票所へ送り出す」という一連の流れを設計することこそが、ハイブリッド選挙の正体です。

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2. 「地上戦」の役割:熱量と信頼の土台作り

ネット全盛の時代にあっても、選挙の基本が「地上戦」であることに変わりはありません。特に地方選挙においては、たった数百票、数千票で当落が決まるため、最後は「人対人」の繋がりが物を言います。

ドブ板活動の真の価値

戸別訪問(※公職選挙法で認められた範囲の活動に限る)、街頭演説、駅頭での挨拶。これらは単に名前を連呼するだけの行為ではありません。候補者の「必死さ」「汗」「体温」を有権者に伝えるパフォーマンスです。有権者は、政策の細かい是非よりも「この人は私たちのために、どれだけ本気で動いてくれるのか?」という熱量を敏感に感じ取ります。この非言語的な信頼感は、まだモニター越しでは完全には伝わりません。

既存の地上戦の弱点

しかし、地上戦には限界があります。

●  物理的限界: 一日に握手できる人数、回れる地域には限りがある。
● 情報の浅さ: 街頭演説の一瞬では、深い政策や理念までは伝わらない。
● 若年層へのリーチ不足: 日中働いている現役世代には、街宣車や昼間の街頭演説が届かない。

この弱点を補完し地上戦の効果を何倍にも増幅させるのが「ネット選挙」です。

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3. 「ネット選挙」の役割:情報の保管庫と拡散装置

2013年のネット選挙解禁以降、SNSやWebサイトは「あれば良いもの」から「なくてはならないインフラ」になりました。

ネットは「受け皿」である

先述した通り、街頭であなたの名前を聞いた有権者は、次に必ず検索をします。その時、以下の状態になっていれば合格です。

● 名前で検索すると、公式サイトが一番上に表示される。
● SNSが更新されており、「今、何をしているか」が分かる。
● プロフィール写真と実物のイメージが一致している。

もし検索結果に何も出なければ、その有権者にとってあなたは「存在しない」のと同じです。ネットは、地上戦で蒔いた種を受け止める「受け皿」の役割を果たします。

「ザイアンスの法則」をネットで加速させる

心理学に「単純接触効果(ザイアンスの法則)」というものがあります。人は、接触回数が増えれば増えるほど、その対象に好意を持つという法則です。毎日駅に立つのもこの効果を狙ったものですが、ネットを使えば「有権者のスマホの中に毎日お邪魔する」ことが可能です。朝の挨拶投稿、活動報告の動画など、スマホを通じて接触回数を稼ぐことで、親近感を醸成できます。

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4. 今すぐできる!ハイブリッド戦略の具体的手法

では、具体的にどのように地上戦とネットを連携させれば良いのでしょうか。新人候補者でもすぐに実践できるテクニックを3つご紹介します。

ポスター・チラシ×QRコード動画

街中に貼るポスターや配布するリーフレット(討議資料など)には、必ず目立つ位置にQRコードを掲載しましょう。しかし、単にホームページのトップに飛ばすだけでは芸がありません。

●「私の想いを1分で語りました」という文言と共に、自己紹介動画へリンクさせる。
●「〇〇市の問題点を漫画で解説」として、スマホで見やすい画像コンテンツへ誘導する。
紙媒体(アナログ)の「保存性」と、動画(デジタル)の「情報量」をリンクさせることで、ポスターの前で立ち止まった人をその場で「視聴者」に変えることができます。

 街頭演説×SNSライブ&予告

「今から演説します」だけでなく、地上戦の予定をネットでコンテンツ化します。

●事前告知
「明日の朝8時、〇〇駅に立ちます!」とSNSで宣言する。これにより、通勤中のフォロワーが「あ、本当にいた」と気づいてくれる確率が上がります。

●ライブ配信
聴衆が少なくても、FacebookやInstagram、YouTubeでライブ配信を行うことで、「聴衆はゼロではない」状態を作れます。また、アーカイブを残せば、仕事終わりの有権者が夜に見ることも可能です。

●「撮ってください」アナウンス
演説の最後に「写真は自由に撮ってSNSにアップしてください!拡散希望です!」と呼びかけることで、聴衆をカメラマン(拡散協力者)に変えることができます。

握手×LINE公式アカウント

これが最強のハイブリッド手法です。
街頭や集会で握手をして、少しでも会話が弾んだ方には、その場で「公式LINEへの登録」をお願いしましょう。
名簿に住所氏名を書いてもらうのはハードルが高いですが、「LINEで友達追加」なら、今の有権者は抵抗なく行ってくれます。

LINEに登録してもらえれば、選挙期間中に「明日は個人演説会があります」「期日前投票が始まりました」といったプッシュ通知を、相手のポケット(スマホ)へ直接届けることができます。これは、かつての「後援会名簿」の現代版です。地上戦で出会った熱を、LINEというデジタルツールで冷まさないように管理する。 これこそがハイブリッドの真骨頂です。

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5. 注意点:デザインとブランディングの統一

ハイブリッド戦略を行う上で、絶対にやってはいけないことがあります。それは「リアルとネットで印象がチグハグになること」です。

● ポスターは真面目なスーツ姿なのに、SNSではラフすぎて頼りない。
● ネット上のバナーと、実際に配っているチラシのデザイン(色やフォント)が全然違う。

これでは、有権者の記憶に定着しません。
人間の脳は、色や形のイメージで情報を処理しています。イメージカラー、ロゴ、使用する写真は、地上戦のツール(ポスター・のぼり・選挙カー)と、ネット選挙のツール(HP・SNSヘッダー・動画サムネイル)で完全に統一する必要があります。

これを「ポリティカル・ブランディング」と呼びます。
一貫したデザインは、候補者の「ブレない姿勢」として有権者に伝わります。

まとめ:次の4年を決めるのは「準備」と「連携」

選挙活動における「地上戦」と「ネット選挙」。
これらは別々の活動ではなく、「一人の有権者を、認知から投票へと導くための両輪」です。

●地上戦で熱を伝え、出会いを作る。
●ネットで信頼を深め、繋がりを維持する。
●統一されたデザインで、記憶に残る候補者になる。

これから立候補を予定されている皆様は、ポスターの準備はできていますか? そのポスターからWebサイトへの導線は設計されていますか? そして、そのWebサイトはスマホで見た時に「投票したくなる」デザインになっていますか?

・何から手をつければいいか分からない」
・ポスターとWebのデザインを統一して、ブランド力を高めたい

そのようにお考えの方は、ぜひ一度、選挙専門のクリエイティブチームを持つ当選・再選へGO!にご相談ください。私たちは、あなたの「想い(地上戦)」を、最適な「カタチ(ネット・デザイン)」にして、有権者の心に届けるお手伝いをいたします。

地上戦の汗と、ネットの戦略。このハイブリッドで、勝利への道を切り拓きましょう。

▼ご相談やお問い合わせはお気軽にお寄せください。

 

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