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円安・円高がスッキリわかる超やさしい解説 ――なぜ大手自動車メーカーは円安で儲かり、私たちの生活は苦しくなるのか?

作成者: Admin|2025/11/20

 

はじめに

円安・円高がスッキリわかる超やさしい解説
―なぜ大手自動車メーカーは円安で儲かり、私たちの生活は苦しくなるのか?

ニュースでは毎日のように「円安」「円高」という言葉が登場します。
しかし、聞けば聞くほど「結局どっちが良いの?」と混乱してしまう言葉でもあります。

実は為替は、“専門知識が必要そうで難しそう”に見えるだけ、仕組みはとてもシンプルで、身近な例えを使えば誰でも理解できます。この記事では、円安・円高の「本当のからくり」を丁寧に解説していきます。


1. まずは超基本:「円安」「円高」って何?

円安・円高のポイントはたったこれだけです。

* 1ドルを買うために必要な円の数が増える → 円安
* 1ドルを買うために必要な円の数が減る → 円高

では、イラストでイメージしてみましょう。

円安・円高のしくみ(イメージ図)

【1ドル=100円】(円の価値が強い)
   100円玉 → [1ドル]

【1ドル=150円】(円の価値が弱い)
   100円玉 + 50円玉 → [1ドル]

 → 円安: たくさん円が必要(円が弱い)
 → 円高: 少ない円で買える(円が強い)

たったこれだけの違いで、
日本中の企業・家計・旅行が大きく揺れ動くのです。

 

2. 円安になると大手自動車メーカーが儲かる理由

円安=「ドルを円に替えるときの“レート”が有利になる」というシンプルな仕組みです。
例として、日本の 大手自動車メーカー がアメリカで車を販売するケースを見てみましょう。

大手自動車メーカーがアメリカで車を売ったら

日本での原価:200万円
アメリカでの価格:20,000ドル

■ 円高(1ドル=100円)
20,000ドル × 100円 = 200万円
→ 利益はゼロ(原価と同じ)

■ 円安(1ドル=150円)
20,000ドル × 150円 = 300万円
→ 利益100万円

同じ車を同じ値段で売っているのに、「円に替える瞬間」に利益が増える。
これが“円安ボーナス”と言われる現象です。

3. 円安は海外市場での「値下げ効果」も生む

円安は、ドルに換算したときの見た目の価格も下がるため、海外で売りやすくなるというメリットまで発生します。

円安で勝手に値下がりする例

日本での原価:200万円

■ 円高(1ドル=100円)
200万円 ÷ 100円=20,000ドル

■ 円安(1ドル=150円)
200万円 ÷ 150円≈13,333ドル

→ アメリカ人から見ると
   同じ車が勝手に6,600ドルも値下がり!

競争力が急に高まるため、円安は「輸出企業にとって追い風」と言われるのです。

4. では、なぜ生活者には円安が“逆風”なのか?

それは、私たちの生活が大量の輸入品 に支えられているからです。

* ガソリン
* 電気代の燃料
* 小麦(パン・うどん)
* 食品の原材料
* 海外メーカーの家電やスマホ

そして、これらはほとんど「ドル」で買われています。

ドルが高くなる=輸入が高くなる
→ 家計の負担が増えるこういう構造です。

1000ドルのiPhoneがどう変わる?

■ 円高(1ドル=100円)
1000ドル × 100円=10万円

■ 円安(1ドル=150円)
1000ドル × 150円=15万円

→ 何も変わっていないのに、5万円アップ。

これがガソリンや食品にも同時に起こるので、
「最近物価が高い…」と感じるのは当然のことなのです。

 

5. 円安で海外旅行が高くなる理由

海外旅行とは、現地のサービス(ホテル、食事、交通)を買う行為、つまり「サービスの輸入」です。

ハワイのホテル代(1泊300ドル)

■ 円高(1ドル=100円)
300ドル × 100円=30,000円

■ 円安(1ドル=150円)
300ドル × 150円=45,000円

ホテル代だけで1.5倍。
食事・タクシー・お土産すべてが跳ね上がります。

一方で、外国人観光客が日本に来ると…

★ 日本はなんでも“割引価格”に見える
だからインバウンドが活気づくわけです。


6. 円高になるとどうなる?(円安の“逆”の世界)

* 生活者:楽になる
* 海外旅行:行きやすくなる
* 食料・エネルギー:安くなる

しかし、輸出企業には大きなダメージ。

円高時の輸出企業の苦しみ

20,000ドルで車が売れたとして…

■ 1ドル=80円
20,000ドル × 80円=160万円

→ 原価200万円なのに160万円しか戻らない
→ 売るほど赤字!

円高すぎると「円高不況」と呼ばれるのはこのためです。

 

7. 円安・円高は「どちらが良い」は存在しない

為替はシーソーのように、“誰にとってメリットか”が反対になります。

* 輸出企業 → 円安の方が有利
* 輸入企業・生活者 → 円高の方が有利
* 海外旅行 → 円高が嬉しい
* インバウンド産業 → 円安が嬉しい

なので、どちらかが絶対に良いという話ではありません。

8. 今、日本が「円安でしんどい」と言われる理由

単純な円安よりも、日本の構造が円安に弱い体質になっていることが大きいです。

1. エネルギー・食料の輸入依存度が高い
2. 賃金が上がりにくい
3. 企業の海外生産が増え、円安メリットが国内に落ちにくい

この3つが組み合わさると、円安の“痛み”が生活者に集中しやすくなります。

まとめ:為替は“生活の知識”として理解しておくと強い

円安・円高は、実は「通貨の値段が変わる」という、とてもシンプルな現象に過ぎません。しかし、その影響は企業収益から家計、旅行、食品価格まで幅広く、私たちの暮らしに直接つながっています。

仕組みを理解しておくことで、ニュースの見え方や日々の選択がガラッと変わってきます。ぜひ、生活の教養として“為替のしくみ”を味方にしてください。

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