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市議会議員や区議会議員に立候補する上で有利な人とは?

作成者: Admin|2025/11/06

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はじめに

「自分の街を良くしたい」「今の政治には物申したい」
そんな志を胸に、最も身近な政治の舞台である「市議会議員」や「区議会議員」への立候補を考える方は少なくないでしょう。日本の民主主義は、選挙権と被選挙権さえあれば、原則として「誰でも」立候補できる開かれた制度です。しかし、選挙という“戦い”の現実を見ると、残念ながら「誰でも平等に勝てる」わけではありません。

国政選挙で言われてきた「地盤(世襲や後援会)・看板(知名度)・鞄(お金)」の“三バン”は、地方選挙、特に市議・区議選においても、形を変えて存在します。もちろん、情熱と政策だけで勝ち抜く「無名の新人」も数多く存在します。しかし、「立候補する上で有利な人」が存在するのも、また事実です。

この記事では、選挙ブログを運営する私たちだからこそお伝えしたい、市議・区議選という「地域の選挙」において、どのような経歴や背景を持つ人が「当選」というゴールに近い位置からスタートできるのか、そのリアルな実態を解説していきます。

第1章:【地盤】地域活動で「顔と名前」が売れている人

国政選挙が「党」や「イデオロギー」で選ばれる側面が強いのに対し、市議・区議選は、良くも悪くも「ご近所付き合い」の延長線上にあります。有権者は「難しい政策」よりも「信頼できる“あの人”」に一票を投じる傾向が極めて強いのです。したがって、最も有利なのは、立候補の「ずっと前から」地域に根ざし、顔と名前が知れ渡っている人です。

「地元の名士」タイプ(生まれも育ちも地元)

該当する人
・その地域で何代も続く家系(旧家・地主など)
・地元で長く商売を続けている商店主、経営者

なぜ有利か?
・「親の代からの知名度」という、最強の“看板”を最初から持っています。「ああ、〇〇さんちの息子さん(娘さん)ね」と、有権者の心理的ハードルが最も低い状態からスタートできます。
・地域の歴史や事情に精通しているため、演説や政策にも「説得力」が生まれます。
・同級生やその親、親戚、取引先など、血縁・地縁に基づいた「固い票(組織票)」を既に持っていることが多く、選挙戦の土台が非常に安定しています。

「地域の役員」タイプ(PTA・消防団・町内会)

該当する人
・PTA会長や役員を経験した人
・消防団の団長や幹部を経験した人
・町内会・自治会の会長や役員を長年務めた人
・地域のスポーツ少年団の監督・コーチなど

なぜ有利か?
・これが市議・区議選における「最強のキャリアパス」の一つです。
・これらの役職は、すべて「無報酬(あるいは低報酬)で、地域のために汗をかいた」という“実績”の証明です。「あの人は、自分の時間を犠牲にして子供たちのために動いてくれた」「地域の安全のために尽力してくれた」という「信頼残高」が、立候補の時点で圧倒的に積み上がっています。

PTAのネットワーク(親同士・教師)、消防団や町内会のネットワーク(地域の有力者)は、そのまま選挙運動の「中核スタッフ」や「支援母体」にスライドします。彼らは、候補者の「人柄」を既に知っているため、非常に強力な応援団となるのです。

第2章:【組織の力】政党・団体の「公認・推薦」がある人

市議・区議選は、国政選挙と比べて「無所属」の候補者が多いのが特徴です。しかし、党派色を問わず、何らかの「組織」の支援を受けられる人は、選挙戦を圧倒的に有利に進めることができます。

「政党の公認・推薦」候補

なぜ有利か?
・基礎票(組織票)がある
その政党を常に支持している「党の固定ファン」の票が、自動的に期待できます。特に公明党や共産党など、支持母体が強固な政党の公認は、当選に直結するほどの力を持っています。

・選挙ノウハウの提供
選挙は「素人」がゼロからやると、ポスターの貼り方、公選法の解釈、ウグイス嬢の手配など、無数の「雑務」に追われて失敗します。政党(特に現職議員)は、その「勝ち方」のノウハウを熟知しており、陣営を組織的にサポートしてくれます。

・資金・リソースの援助
党から「公認料」として活動資金の一部が援助されたり、党首や有名議員が「応援演説」に来てくれたりすることで、「看板(知名度)」を補うことができます。

「業界団体・労働組合」の組織内候補

該当する人
・労働組合(例:自治労、連合系)
・業界団体(例:医師会、歯科医師会、建設業協会、農業協同組合)
・宗教団体

これらの組織が「自分たちの利益や主張を議会に反映させるため」に、組織の内部から選んで擁立する候補者です。

なぜ有利か?
・「完全な組織票」を持っている点が最大の強みです。
・例えば、労働組合であれば、組合員とその家族(数千~数万人規模)に対し、「A候補に投票するように」という強力な“お願い”がなされます。
・候補者本人の人気や能力とは無関係に、「組織の票(基礎票)」だけで当選ラインの大部分をまかなえてしまうケースも少なくありません。
・陣営スタッフもその組織のメンバーが担うため、人手にも困りません。

第3章:【看板と鞄】「三バン」に類する力を持つ人

伝統的な「三バン(地盤・看板・鞄)」は、市議・区議選でも形を変えて威力を発揮します。特に「看板(知名度)」と「鞄(資金力)」は、第1章の「地盤」を持たない人が戦う上で重要な要素となります。

「二世・三世」候補(世襲) 

該当する人
・親や親族が、その地域で国会議員や県議・市議を務めていた、いわゆる「世襲」候補。

なぜ有利か?
・“三バン”すべてを相続している、最も有利な候補者タイプの一つです。
・地盤:親が長年培ってきた「後援会(こうえんかい)」という名の“最強の地盤”をそのまま引き継げます。
・看板:立候補した瞬間から「〇〇先生の息子さん」として、高い知名度を持ちます。
・鞄:親の政治資金団体や人脈を引き継ぐことで、資金集めにも苦労しません。
・「世襲批判」はあっても、特に地方では「親の代からお世話になっているから」という“情”が強く働き、非常に安定した選挙戦が可能です。

「専門職」候補(弁護士・会計士・経営者など)

該当する人
・弁護士、税理士、公認会計士、司法書士、医師などの「士業」や「専門職」。
・企業の経営者(特に地域密着型の中小企業)。

なぜ有利か?
・「看板(信頼)」
これらの職業は、それだけで「法律や数字に強い」「頭が良い」「先生と呼ばれる存在」という“社会的信頼(看板)”を持っています。「議会で難しい条例や予算をチェックする」という議員の仕事内容と直結するため、有権者に「この人なら任せられる」と思わせやすいのです。

・「鞄(資金・人脈)」
一般的に高収入であるか、自ら事業を回しているため、選挙活動のための「自己資金(鞄)」を捻出しやすい側面があります。また、経営者であれば、取引先や業界団体といった「ビジネス上の人脈」が、そのまま支援者(資金提供者)ネットワークとなります。

「知名度」候補(元アナウンサー・タレント・アスリート)

該当する人
・元地方局のアナウンサー、地域で知られたタレント、元スポーツ選手など。

なぜ有利か?
・純粋な「看板(知名度)」の力です。
・市議・区議選は、多くの候補者が乱立し、有権者は「誰が誰だか分からない」状態(投票用紙に書く名前が出てこない)になりがちです。
・その中で、立候補前から「顔と名前が一致している」というアドバンテージは絶大です。「あ、テレビで見たあの人だ」というだけで、他の無名候補者よりも数歩リードした状態からスタートできます。

第4章:【新時代の風】「発信力」を持つ人

ここまでは伝統的な「有利な人」を見てきました。しかし、SNSが普及した現代において、これら全ての不利を覆す可能性を秘めた、新しいタイプの「有利な人」が登場しています。

該当する人
・X(旧Twitter)やInstagram、YouTube、TikTokなどで、立候補前から多くのフォロワー(特に地元のフォロワー)を抱えている人。
・地域の問題点を動画や投稿で分かりやすく解説し、「共感」を得るのがうまい人。

なぜ有利か?
・従来の「三バン」を持たない若者や新人が、唯一「旧来の勢力」に対抗できる武器が「ネット発信力」。
・「空中の看板」:SNSでの発信力は、ネット空間における「看板(知名度)」そのもの。
・「空中の地盤」:フォロワーや「いいね」を押してくれる人々は「ゆるやかな後援会(地盤)」として機能する。
・「空中の鞄」:クラウドファンディングなどで「ビジョン」に共感した人々から、小口の活動資金(鞄)を集めることも可能。

特に、若年層の投票率が低い市議・区議選において、「SNSでしか政治情報を得ない」という若者層の票を掘り起こし、当選に結びつけるケース(いわゆる「バズり当選」)が全国で出始めています。

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まとめ

市議会議員・区議会議員選挙に立候補する上で有利な人とは、突き詰めれば「立候補の9日間の“前”に、どれだけ多くの有権者から“信頼”と“知名度”を得ているか」という一点に尽きます。

有利な人のタイプ別まとめ

地盤(地域密着)タイプ
・最強の“信頼”: PTA会長、消防団、町内会長など、地域活動で「汗をかいた」実績がある人。
・最強の“知名度”: 地元の名士、生まれも育ちも地元の人。
組織(バック)タイプ
・最強の“票田”: 政党の公認・推薦、労働組合、各種団体の「組織内候補」。
三バン(資産)タイプ
・最強の“継承”: 親の“三バン”を引き継ぐ「二世」候補。
・最強の“信用”: 弁護士、経営者など、社会的信用(看板)と資金(鞄)を持つ人。
新時代(発信力)タイプ
・最強の“共感”: SNSを駆使し、ネット上で「地盤・看板・鞄」をゼロから構築できる人。
もちろん、これらは「有利」というだけで、「当選確実」ではありません。二世候補が、地道な地域活動を続けた新人に敗れることもあります。強固な組織票を持つ候補者が、SNSで「風」を起こした無名候補に負けることもあります。もし、あなたがこれらの「有利さ」を一つも持っていないと感じても、落ち込む必要はありません。

「地域活動に今から参加する(地盤を作る)」「SNS発信を今日から始める(看板を作る)」そう決意した瞬間こそが、あなたの「立候補」に向けた第一歩なのです。

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